2021年10月25日月曜日

「ワッペン列車」って知ってる?~ヨン・サン・トウ改正復刻版時刻表より

 

 JTBパブリッシングさん、やるねぇ!と思う企画の一つが「復刻版時刻表」。

これ、鉄道歴史研究する身としてはめちゃめちゃ嬉しい、すんごいありがたい代物です。

今回はヨン・サン・トウ改正復刻版時刻表を購入しました。

 

実は、これを先ほど開いたのですが、届いていたのは数日前のこと。

なんと、〇mazonで頼んだらキャットフードと一緒に届いていたようで、

箱のままキャットフード倉庫に置かれてしまっていました。ハハハ。

 

ふとしたことから救出されてようやく手元にやってきた時刻表なのですが、

パラパラとめくると今まで見たことのないマークに遭遇!

「ワ」 


 なんだこれ?

「のってワクワクする列車」?

「ワイルドだろ~」な列車?

「ワシ専用」の列車???

と、まったくまともな思考が動き出さず、

巻頭の凡例のところを見るが書かれておらず、

ふと目をやった欄外のところに何やら短い説明が!


 というわけで、「ワッペン列車」というものでした。

そんな名前も初耳の私はすぐにググることに。

Wikipediaでは次のような解説がありました。

1960年代の日本の鉄道では経済成長に伴う、旅客需要の増大によって旧盆や年末年始を中心に長距離列車は深刻な混雑となっていた。そのためこうした時期の乗車においては列車始発駅で数時間の行列をしなければ着席できない状態となっており、座席確保をめぐる乗客同士のトラブルも頻発していた。 一方で、所得水準の向上によって追加の料金を払ってでも着席を確保したいという旅客のニーズに応える必要があった。

こうしたこともあって着席保障のサービスが強く求められていた。

乗客は列車毎の配布されるワッペンを身につけ、このワッペンを付けている乗客は優先的に始発駅で乗車できた。

なるほど。

つまりはワッペンがライナー券の代わりになったライナーみたいなものか?

そんな理解をした私ですが、そもそもの状況が当時とJR時代では大きく異なり、

東京からのんびりと豊橋まで6時間近くかけてみかん狩りに行く列車と

通勤ライナーを比較するのもナンセンスというもの。

 

まぁ、当時の鉄道環境を知るニッチなキーワードの一つということでお開きといたします。

 

最後に余談ですが、今回の復刻版時刻表は大きなサイズになりました。

通常の時刻表とほぼ同じ大きさ、(裁断の関係か、横幅が2ミリほど短い気がするが)

これまでの物の2倍の大きさです。(値段は2倍もしません)

↓ こちらからリンクします ↓

 復刻版時刻表1968/10(JTBパブリッシング)


2021年10月17日日曜日

小湊鉄道に国鉄特急マークフォントのヘッドマーク現る!


 今注目の関東ローカル鉄道の一つ、小湊鉄道。

それは東北で走っていたキハ40系が第二の人生を送ることになり、活躍を始めたからです。

グリーンの濃淡でなる東北色のものもそのまま使われるそうですが、小湊鉄道カラーに塗られたものもあり、先日デビューしました。

その初日には団体列車扱いと思われますが、「急行」幕表示に加え「かずさ」というヘッドマークが掲げられました。

※ 画像提供:KOGANETURBO

なかなか素敵なデザインのもので、養老渓谷の粟又の滝(あわまたのたき)を図案化したもののようです。

で、

私が注目したのはやはり「かずさ」の文字のフォント。それは国鉄特急のイラストヘッドマークに使われたフォントを使っているところです。

よく名前が似ている列車、あずさのヘッドマークがこちら。

この秀逸な形をよく再現しています。

この列車をご覧になった方、いらっしゃいますか?
 

トレインマーク

【愛称別トレインマーク事典・新館】


2022年4月16日陸羽東線快速湯けむり号にヘッドマークが登場!

 先日からレトロラッピング車両になって装いを新たにした快速湯けむり号ですが、 最上広域市町村圏事務組合 主催によるヘッドマークデザイン公募が実施されて、今日4月16日から装着が始まりました。  デザインは8種類選ばれて、まずは一般の部で選ばれた2つのデザインが前と後ろにそれぞれ取...